材料を調合して使い捨てカイロを作ってみよう

市販の使い捨てカイロは「鉄粉」「食塩」「水」「バーミキュライト（園芸用の土）」が主な材料です。このカイロは鉄粉が袋を開けた時に入る酸素と反応して「さび」始める時に温かくなる現象「酸化熱」を利用しています。食塩と水はその「酸化（さびること）」を速めるために使われています。
子どもたちはまず障子紙でカイロの袋を作ります。そしてスポイトや計量スプーン、精密なはかりで材料を計量していきます。すべての材料をまぜあわせて袋に入れ、封をしたら完成です。子どもたちの真剣に計量している姿はまるで本物の科学者のようでした。

さあ、カイロがあたたたくなってきたぞ！

とてもたのしかった。
小学2年　Ｙ･Ｋ

完成してすぐふったら温かくなり始め、びっくりしました。
中学1年　Ｍ･Ｉ

ちょっとずつあったかくなって「できた」と思った。１０分後がいちばんあたたかかった。
小学２年　Ｔ･Ｏ

スポイトで水をすうところと、コップのバーミキュライトをふくろにいれるのがむずかしかったです。
小学１年　Ｈ･Ｔ

カイロ作りは、つくるのがはじめてだったのでつかれました。
小学２年　Ｋ･Ｔ

スタッフの感想

「カイロの材料はなんでしょう？」そんなクイズから子どもたちに説明を始めます。中には正解を知っている子もいますが、ほとんどの子はわかりません。カイロの袋をやぶいて中を見たことがない子どもも多くいます。昔は「この中はどうなっているんだろう？」と、中をやぶいて見ていた子どもが多かった（？）気がしますが…。さて先ほどのクイズで、「ヒントは…」と言いながら磁石をカイロに近づけると、カイロが磁石に引き寄せられ、子どもたちから「鉄だ！」と答えが返ってきます。カイロの中に鉄や塩などの身近なものが使われていることに驚きを感じているようでした。カイロ作りには、「材料の調合」「化学反応」「計測」といった科学が感じられる内容が多く含まれる、科学あそびとしても完成度が高いプログラムです。温まり始めた時の子どもたちの驚きの表情、材料調合の時の真剣な表情、今後もこどもたちのそんな表情や疑問に思う心を引き出す科学あそびをしていきたいです。（プレイホールスタッフ　齋藤　弘司）