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The National Film Board of CANADA(NFBC:カナダ国立映画制作庁)は、カナダ政府によって設立された機関で、劇映画、ドキュメンタリー、アニメーションなどさまざまなジャンルの作品を制作しています。カナダ政府は、カナダ人やほかの国の人々にカナダを広く知らせようという国家的利益のために、イギリスから先駆的なドキュメンタリー映画作家のジョン・グリアスンを招き、1939年に設立。グリアスンは初代の局長に就任しました。アニメーションスタジオの開設は1941年。ノーマン・マクラレンがグリアスンのチームに合流してスタートしました。 |
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▲『めんどり踊り』 |
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ノーマン・マクラレンは1914年、スコットランド生まれ。グラスゴーの美術学校時代にはシネカリグラフの実験的な作品を制作。卒業後、当時イギリス郵政省の映画部門主任のジョン・グリアスンの下で働き、ロンドンの映画センターを経て、渡米してニューヨークで自主制作作品を多数制作しました。この頃のシネカリグラフやダイレクト・ペインティングといった「カメラレス・アニメ」の技法は、マクラレンがNFBCで制作を始めた当初、『めんどり踊り(Hen
Hop)』などで盛んに用いられました。 |
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▲『いたずら椅子』 |
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そのほか、イブリン・ランバートの協力による切り紙の作品 『算数あそび(Rythmetic)』などさまざまな技法で作品を制作しました。
また、『隣人、お隣り同士(Neighbours)』『いたずら椅子(A Chairy Tale)』など、ピクシレーションと呼ばれる、人間を人形のように1コマずつ演技させてコマ撮りした作品にも独自のアイデアとユーモアを注ぎ込みました。オプチカル処理による映画ならではの光線や色彩を多用したバレエ映画も『バレエの幻想(Pas
de Deux)』など3本制作しました。 |
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▲『シンクロミー』 |
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光で音を発生させる光学録音のしくみを利用した音声の実験にも取り組みました。サウンド・トラックを一コマずつ作画して「作曲」したり、楽器を用いずに手描きの周波数カードを撮影して「演奏」する実験の成果は『シンクロミー(Synchromy)』などで存分に堪能することができます。 |
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切り紙の平面的なキャラクターが特徴のイブリン・ランバート作品、砂や絵の具を用いて直接線画台の上で作画していくキャロライン・リーフ作品、人形や立体物を細やかにアニメートして独特の空間を創りだすコ・ホードマン作品などNFBCの作品は作家独特の技法を駆使し、芸術性が高い作品が多くみられます。そしてイギリス系、フランス系、イヌイットと言語の異なる国民だれにも内容が伝わるよう、言葉(セリフ)に頼らず、画面を見ていれば理解できるような構成になっているのが特徴です。
NFBCの作品は、アメリカのアカデミー賞をはじめ、アヌシー、広島など世界各国の映画祭で高い評価を得ています。 |
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こどもの城 TEL 03-3797-5666 ※番号のおかけ間違いにご注意ください。 |
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